【完】純白の花に、口づけを。
「……初っ端から逸れるかもな」
「ふふ。終わりよければすべてよし、でしょ?」
その亜希の言葉を聞いた時、既に俺の足はそっちへと向かっていた。
正しいのかは、わからない。
ただ、俺のことを支えてくれるヤツがいるから。
「こっちか……?」
ふたりが進んだだろう道を、歩いて進む。
これが恋愛感情の独占欲でも、親を取られる子の独占欲でもなんでもいい。
「──千花」
ただ、俺が守りたくて。
角を曲がった俺は、次の瞬間再び角に自分の姿を隠した。
「っ……」
現実なんて、そう甘くない。