【完】純白の花に、口づけを。
おまけ

◎悪酔い




和架と依千花が付き合って、
3ヶ月ほど経ったある日。



*side 棗*



初めまして、こんにちは。



俺、佐久間 棗(サクマ ナツメ)です。



え?誰だ?って。



それはもうすぐ分かるよ。



「棗くん…!」



声をかけられて振り向くと、俺の上司である白魏 依千花さんがこっちへ向かってきた。



そう。



俺は、白魏さんの部下だ。




「どうしたんですか?」



「今日の飲み会、私早く帰るんだけどいいかしら」



「あ、はい。大丈夫です」



今年入社したばっかりの俺は、使われてて。



そんな中で白魏さんだけは、誰にでも優しいから、みんなから好かれてる。



あぁ、もちろん。



上のほうの方が逆らわないのは(白魏さんの性格がいいから逆らうことなんてないけど)、彼女の方が立場的に上だから。



白魏さん敵に回したら、社長敵に回すのと同じだからね。



……大財閥の。




< 315 / 347 >

この作品をシェア

pagetop