2本前の、小さな恋。






初めて一目惚れをした私には、


彼を見つめるだけで精一杯だった。




つり革に掴まる腕は、とてもたくましくて。


日焼けの具合から、練習の頑張りが伺える。




昔から早起きは得意じゃない。


それでも、2本前の電車のために


頑張る私もバカらしいけど。




でも私は、彼と同じ電車なだけで


十分幸せな気持ちになれた。









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