恋の物語~初めて~
キャンプ~始まりの集い~
今日は、中学生になって初めてのサマーキャンプ!!
もう中学生になったのだから、私たち中学生たちが、参加者の小学生の面倒を見なくてはならない。
・・・どうしよう。正直、怖い。「楽しみ」という感覚が、これっぽっちもわいてこない・・・。はぁー。あっ、でも、小学生の面倒を見るのは私だけではないじゃないか!!

サマーキャンプには、だいたい4つぐらいの班に分けられている。そこに、小学生が6,7人と、中学生が2人ぐらいつく。
だから、私・・・一人じゃない!!だいたい、初心者の中学生には、ベテランの中学生か、高校生がついてくれるから、大丈夫!!・・・だよね?

いろいろと考え、最終的に「大丈夫!」と考えた私は、「楽しみ!楽しみ!」と、心の中で何度も唱え、集合場所へ向かった。

集合場所では、大学生などの大人の人たちが、ミーティングをしている最中だった。
「この子は、4班がいいですかね・・・?」
「いや、相手が、初心者同士になるが・・・」
「でも、このこなら・・・」
「そうだな!お、よし!!決定!!」

何を話し合っているのだろうか・・・?

「よし、みんな集合!!」

これから、グループ発表があるようだ。・・・楽しみだなー♪誰となれるかなー?

「よし、じゃあ発表するぞ!1班は、ユキコと、キラ。2班は、ワタルと、レオ。3班は、ミクと、マユコ。そして、4班が・・・」

ついにやってきたーー!!っていうか、私って・・・4班なんだ。ふーん。っていうか、相手って、まだ呼ばれてない人、つまり、私のほかに余っている人って・・・

「遥歌と、リュウ。以上だ。」

・・・え。リュウって・・・リュウさん?
一つ年上だけど・・・去年来てなかったようなー・・・気がする・・・(汗)

「あ、悪いんだが、4班は、両方初心者同士だが・・・しっかりしてる二人だと思うから、任せるよ!!・・・がんばってね☆」
「え・・・は・・・は、はいっ・・?」

やっぱり・・そうなんだ。はぁー・・・どうしよう・・・(泣)ちょー心配になった来た・・・。大丈夫かなー。
そんな感じにちょっと、落ち込んでいた私の後ろからスッと、誰かが顔をのぞかせた。

「遥歌・・・?あ、よろしくな。4班。」
「ふぇ?!・・・あ、よ、よろしくお願いしますっ!!」

リュウさんだ・・・びっくりしたー(汗)
リュウさんこと、曽野田竜さん。中学2年生。ボランティアの、一つ上の先輩です。見た目は、すごく無愛想で怖そうな人で・・・まだ、話をしたことが唯一なかった人です・・・。本当にこれから、大丈夫なのかな・・・?
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