愛した君へのラブレター。
今日、決心しました。

私は貴方を諦めます。

振られてからずっと、貴方のことを考えては落ち込んでいました。

名前を聞くだけで辛くなっていました。

でも今日マラソン大会ですれ違った時に思ったのです。

貴方はイメチェンをし、とても幸せそうな笑顔で走っていました。

私に見せてくれてた笑顔とはまた違う笑顔でした。

もう私のところには戻って来ないんだな、と心から実感しました。

でも、悲しくはありませんでした。

貴方が幸せに暮らしているのなら、それでいいと思えたのです。

中1の4月に付き合い始めてからの1年半、
私に見せてくれた笑顔と優しさ、愛情。

私は今になっても忘れることができません。

瞼を閉じればいつでもそこに見えます。

でも実際に見ることも、聞くことも、体で感じることも、
今はもうできないのです。

つい最近までの貴方の優しい眼差しは、
もう他の人に向けられているのですね…。

友達に戻してほしい。

この友達という言葉に少なからず希望を感じていました。

でも今は、友達どころか顔見知り程度の付き合いになっている気がします。

でも私はそれで構わない。

今までの未練を全て捨て去り、新しい道を切り開いていこうと思います。

さようなら。呉本くん。
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