謎な三月くん






「安西さん、俺、一人で行けるから…」


「ダメだよ!ていうかもう保健室そこだよ!」



とは言ったものの、保健室は開いていなかった。どうやら先生は出張中のようだった。


そこで、私は職員室から鍵を借りてきて開けた。
三月くんをベッドに横にさせると、まず、冷えピタを貼った。



「山口先生、勝手に使ってごめんなさい!でも三月くんがきつそうなんです」



どこに出張しているかもわからない保健室の山口先生に謝っておいた。




< 12 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop