Would you marry me? 〜年下彼氏と結婚するまで〜

2人してあちこち巡る。

ああでもない、こうでもない、と久しぶりの感じに杏は浮かれていた。


「やっぱり、さっきのタイピンとカフス!あれにする!憲剛のイメージにピッタリだし。」


藍はそういうと、そのショップの店員に声をかけプレゼントであることを伝えていた。


杏は、というと。


未だ何も決まっていなかった。
さっきのショップで革の手袋を買ったけれど、納得していなかった。


そんな時、不意に目に入ったもの。


「これ・・・」


ショウケースに並んだそれは。

同じサイズのものが幾つもあるのに、同じものが二つと無い、存在感有るものだった。


「すみません、これ、見せてください。」


パッと閃いたような、そんな感じがした。

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