恋愛喫茶~大人の恋の在り方~

「あ、えっと…太一さん!?」

「よう。結花ちゃんだったよね?
どうしたんだ?何か悩み事?」
そう聞かれてしまう。

「いえ、暑かっただけで…」
本当の事は、言える訳がない。

「あー確かに今日も蒸し暑いもんな。
こんな時は、ビールに限る」
下敷きでパタパタと扇ぎながら言う太一。

「フフッ確かにそうですね」

「と言う訳で、今から瀬良のお店に行くから一緒に行かない?お店に行く途中だろ?」

「は、はい」
急に誘われて少し驚いてしまう結花。

だが、オーナーの親友で気さくな人で自然と話しをしながらお店に向かう。

「え、マジで!?
瀬良とあの店で同棲してんの?」

「いえ、ただの居候です。オー…瀬良さんが私に気を利かせて下さって」

「それって同棲と一緒じゃん。
むしろあの瀬良がね…オーナーがそこまでしないでしょ。世話好きな老夫婦じゃあるまいし」

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