インナーラブ~恋の相手はイケメン上司~
第1章~憧れの上司~


「いたっ!!」



冷凍のエビを水洗いしている時に、左手の中指から血が出た。

エビの尻尾が刺さったようだ。



私は指に絆創膏を巻いて、またお弁当作りに取り掛かる。


ここ1ヶ月、私は毎日昼食はお弁当ばかりだった。


その理由は、転勤で私の部署にやってきた部長に恋をしたから…。


私の恋の相手は、総務部の荒海部長。


彼は、毎日自分のデスクでお弁当を食べる。


私は、荒海部長から少し離れた自分の席でお弁当を食べる。




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