インナーラブ~恋の相手はイケメン上司~



5時を過ぎ、相川さんと高橋君と部長がなにやら楽しそうに話していた。



「来年あたり結婚しようと思ってるんですよ。」



相川さんの彼女は、社内でも有名なかわいい新人で、今年の夏から付き合いだしたと噂になっていた。



「まじかお前!!」




部長が相川さんの背中に手を回す。




「いいっすね~相川さんは。俺なんか、遠距離だから、まじ寂しいっすよ・・・」




高橋君は、会社に毎日着ていた宅配業者のバイトの女の子と付き合っている。



バイトを辞め、夢に向かって海外に旅立った彼女を思いながら仕事に励む姿に、結構ポイントUP。



女子社員からの好感度も昇り調子。



「相川ぁ!俺より先に結婚すんなよ!俺が先やぞ!」



ドキっとするセリフを言った部長。




「部長、そういう人いるんですか?」




「さすがですね、部長!!」




その会話を聞いた女子社員が少しざわついた。




「まぁ、そのうち教えたるわ・・・」




こそこそしなくてもいい時が、近付いている予感がした。







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