俺の隣 ~ルームウェアに込めた想い~


会社の一階のエレベーターに並んでいる人の中に、勝美大介がいた。



今日もお洒落でかっこよく、さわやかだ。


年上に見えるけど、俺よりも年下の29歳だった。



あいつなら、こんな失敗しないのか?


俺みたいに、女を傷つけたり、後悔したり、しないのか・・・




俺は、次のエレベーターに乗ることにした。



社員が一気に乗り込んで、エレベーターの前は誰もいなくなった。



19階で働く俺は、階段を使うわけにも行かず、嫌いなエレベーターに毎日乗る。








< 12 / 46 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop