君の一番になりたくて
はじまりの音は淡々と。




「初恋は叶わない」
だとか、

「運命の人は必ず現れる」
だとか、

「世界は広い」
だとか、

「女は星の数ほどいる」
だとか、

「理想が高すぎて相手が見つからない」
だとか、

挙句の果てには
「恋なんてしない方がいい」
だとか。


現代人は恋愛に臆病になりすぎた。




恋を愛して、溺れて。

バカみたいだ、
と自分を嘲笑うくらいなら。


いっそ、恋愛なんてしなければ
楽に生きられるんじゃないか。










「あー・・・、疲れた。」









この物語は、


そんな考えにたどり着いた

俺、榊晴人(サカキハルト)の


一人の少女に恋した物語である。
< 1 / 15 >

この作品をシェア

pagetop