褐色のあなたに水色のキミ
デート
翌朝、いつもより早く目が覚めた。なんだか落ち着かなくて、シャワーを浴びた。


髪を乾かしながら、鏡に映る自分を見つめる。美鈴は『肌が綺麗になった』なんて言ってたけれど、ホンマかな?一誠さんと再会してから、基礎化粧品をワンランク上のモノに変えたけれど、それが良かったのか?それとも、やっぱり恋をすると綺麗になるのか…。


一誠さんにかけられた恋の魔法が解けないまま、私は、別の男性とデートをする…。


でも福岡さんは、どういうつもりで私を誘ってくれたのか、イマイチわからない。プラネタリウムを観たくなって、ただ誘っただけかもしれへんし…。


福岡さんが私に気があっても、なくても、誘ってもらえたのは嬉しかった。一緒にいたら楽しかったし、いい人な感じがしたし、友達でもいいな、と思った。


「何、着て行こうかな?」


クローゼットを開いて、あーでもない、こーでもない…と迷っていた。




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