ウチらの初恋〜natumi〜


「翼先輩、来るかな………」

「夏海…………落ち着いて話してよ」

「うん、明日の為にも」

「絶対に」



「桃原、翼来たよ」

「松下先輩、ありがとうございます」

「…………夏海」

「翼先輩、好きです」

「!?」

そこにいる全員が驚いた

「好きです、付き合ってください」

「え、あ」

「って言いたかったんですけど」

「言えないんです」

「もやもやしたまま告白とか、私嫌なんです!」


そこにいる全員が思った
もう、告白したようなもんだと


「なんだそりゃ……」

「なんで笑うんですか……真剣なんですよ……」

「俺があいつが嫌いな理由知ってるか?」

「血が繋がってなくて……
それと、1度も褒められたことがないからじゃないんですか?」

「は?誰がそんなこといったんだよ」

「俺だよ」

「ちょ、理事長まだ出てくるタイミングじゃないですよ」


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