叶わない恋だから

「えー!?潤君がー!?」

奈々の大きい声で、数人がこちらを見る。


「ちょっ…奈々、しーっ!!」

あわてて、私が奈々の口元に手をかぶせる…


「あっ…ごめん。」


そして、ドアが空いて、冷たい空気が入ってくる。



「そっかぁ…でも、今は先輩なんでしょ?」

「は!?え。あっ…うん」

私は焦ってそう答える。

先輩が出てくるなんて…ね?


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