叶わない恋だから


「いつも、迷惑ばっかごめんね。私、決めたの。」

涙がこぼれるのを抑えて。

「……っ。翔太先輩、応援するから!高校、頑張って…」


泣きそうな笑顔で無理やり笑う。




「…お、おう。サンキューな!」


翔太先輩も、そういい、私は昇降口まで行く。


「奈々…」

泣きそうな声でそう言うと、奈々はただ抱きしめてくれた。


先輩、いつも迷惑ばっかごめんねーー。

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