星降る夜に。
「大輔さんと出会って一緒に過ごして…。あの3日間は今でも忘れられない。忘れられない恋になった。思い出さないようにしてただけ。このネックレスが、いつも私を支えてた」



私の鎖骨の間で輝くハートのネックレス。

大輔さんがプレゼントしてくれた、この世にたった一つのジュエリー。


東京で再会するなんて思ってもいなかった。
溢れるほど人がいる中で、私たちは偶然あの島で出会った。そして再会した。

二度と会うことはないと思っていた、連絡先も聞けなかったこの人に。



時々、大輔さんの夢を見た。あの島での思い出を夢の中で巡った。

その夢を見るたびに甘い感傷に襲われた。



「大輔さん、知ってる?私、本当はずっと大輔さんが好きなんだよ」



こぼれそうな涙をこらえていると大輔さんは優しく微笑んで、私をしっかりと抱きしめてくれた。

この手も腕も熱も、私が求め続けて望んでいたものだ。

彼の背中にしがみつくように腕を回した。



「最初から知ってる。やっと莉子の口から聞けた…」



体が離れるとどちらからともなく唇が重なった。大輔さんはちゃんと私の気持ちを知ってくれていた…。伝わっていたんだ…。
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