恋人は高校生組長
うなずいた私を見て、桂吾は満足げにほほ笑んだ。



「お嬢!」

「ごめん、ワタル」



いろんなこと、気づけなくてごめん。

たくさん、苦しい思いをさせてごめん。



だから、せめて私にできることを。




「連れていって」








ワタル……

どうか無事で……










ただひたすら願いながら、私は桂吾の車に乗り込んだ。
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