恋人は高校生組長
「ごめん、ちょっと慌ててて」



アオイ君は、私の手を取って立たせてくれた。




うわぁ……紳士だぁ。




自分でも、顔が赤くなったのがわかる。




かっこいい&優しいとか……素敵すぎじゃん!?






「図書室の本、今日が返却期限で」

「わ、わ、私こそ、ごめんっ!」




静かに微笑んで、アオイ君は立ち去ったんだけど……


取り残された私は、胸の高鳴りを抑えられなかった。












自分がいる暗い世界に、綺麗なものが見えた気がしたから。

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