人気者の君は不器用で…
「よっしゃあああああぁ!!!」

高崎優也は順位表を見て叫んだ。
そして、わたしの方に向かってきた。

「新原さん!やっと抜かしたぜ!」
耳元で叫びながらばんばんと肩を叩く高崎優也。
鬱陶しくて仕方が無い。


「高崎優也。」
「なに。」

いきなりなまえをよばれてびっくりしたのだろう。

「授業中寝るし、授業を大喜利みたいにふざけた回答しかしないし、全く勉強する気配なかったけど、努力してんだな。見直した。」

高崎はびっくりした目でわたしをみた。

「……おう!!おまえには負けねぇ!」


気づけば拍手が起きていた。みんなが私たちを取り囲んで拍手している。

はぁ……こいつといると目立っちゃうんだな。
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