手の届かないキミと
「古畑…」
2回目に私の名前を呼んだとき、ハルくんの顔は苦しそうに歪んだ。
「キス……嫌、だった?」
嫌じゃない、そんなわけない。
そう言いたいのに、胸が苦しくて、言えない。
困ったように笑うハルくんは、
「古畑、泣いてるから」
と私の頬を流れる涙をぬぐった。
「これで3回目だ。お前泣かせたの。」
ふうっと息を吹き出したハルくんは、眉根を寄せて苦笑いを浮かべる。
「いつも苦しそうな顔して泣いてる。俺のせいで…」