コンビニ砦の戦い(仮題)

僕の傷はふさがりかけていた。

一応毎日消毒はしたが、動くのにほとんど支障は無くなっていた。


若いから治りが早いなあ。井上ちゃんに感謝の何かをしなくて良いのかと山本さんが、からかう。


そう言えば井上ちゃんは好きな人が居るような事を言ってたが誰だろうと思った。


今宮君はイケメンだし頼りになったが、前に年下はダメだと言ってたのを思い出した。


しかし、女のそういうのは分からないからなあと考えたら少しモヤモヤしてきた。


井上ちゃんを恋愛対称に思ってはいなかったが、自分以外の誰かを好きだと言うのは何となく悔しかった。


男が居て女がいるのだから自然な感情だろう。



「山本さんも人をからかってないで樋口さん位の女性を落としたらどうなんですか。」


僕は山本さんに悔しいのでそう言い返した。



「バカ野郎。」


山本さんはそう言うとそれきり口を閉ざした。


もしかしたら、山本さんは樋口さんに気が有るのだろうかと思えた。



「若い人は良いねえ。私も下は元気なんですけどね。私も個人的に樋口さんが良いですねえ。

相手にされないでしょうけどね。」



木本さんが、皆を笑わせた。




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