コンビニ砦の戦い(仮題)

木本さんの方はローキックが、決まったようで右足を踏んでいた。


井上ちゃんがやったねと言う顔をしたが、山からの矢が左腕に刺さりその場に倒れた。


更に矢が降ってきて井上ちゃんの身体に刺さった。


避ける物の陰に居ずに無防備になりすぎていたのだ。


僕と木本さんは、たまたま林の陰で戦っていた為に助かった。


僕は叫びながら井上ちゃんを近くの大木の陰に引っ張って行った。


左腕に一ヶ所とお腹と脚に一ヶ所ずつ矢が刺さっていた。


井上ちゃんをお腹のは大丈夫よと笑ったが脚に刺さったのが特に深いように見えた。


僕は井上ちゃんを担ぐと塹壕まで走った。


それを見た木本さんが、援護の為の矢を山に向かって撃っていた。


塹壕に戻ると井上ちゃんの矢を全て抜いたが、腕と脚から大量の出血があり驚いて手で押さえたが止まらなかった。


「樋口さん!!井上ちゃんがやられました。見てください!!お願いします。」



僕は声が泣き声のようになって樋口さんに助けを求めた。



樋口さんが、分かった!と答えたがなかなか敵の攻撃で動けないようだった。


その時山本さんが、山に向かって大きな声をあげた。


「ゲツジン達!!聞けよ!!ここのリーダーは俺だ俺を倒せば後は楽だぞ!!かかって来い!!」




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