コンビニ砦の戦い(仮題)
青の会

アパートに入ると中井俊男は外に出て周りを確認すると扉を閉めて鍵を掛け扉の前にビールケースを幾つか置いた。


六畳くらいの狭い部屋に最初から二人の男が座っていた。


「山本さんと内田さんですね。会えて光栄です。青の会の者です。」


座っていた小柄な男がそう言って立ち上がった。


もう一人も立ち上がって頭を下げたが二人とも名前を名乗らなかった。


二人とも年齢は三十代の半ばに見えた。


ジーンズにジャンパーというカジュアルな格好をしていたが、さっきの丸山組の連中と比べて対称的だった。


中井俊男がとにかく座って下さいと僕達を座らせた。


アパートの中は隅にペットボトルや缶ジュースが有るだけで何も置いてなかった。


「青の会、反乱軍だと聞いてるが具体的にどういう組織なんだ?」



「この街を正常化しようとしてる組織です。一部の人間が得をしたり一部の人間だけに利権が行かないようにしようとしてます。

この街も最初は良かったんですが、今の委員長になって悪くなりました。

自分達の街さえ良ければ良いと言う考えもおかしいですね。」


山本さんは煙草に火をつけると適当に缶を取り上げて灰皿代わりにした。



「どういう風に悪いのか俺にはまだ分からないんだよ。

確かに今宮君や中井サクラさんが解放されてないとか何かにつけてここはギスギスしてるなと思うがね。」




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