コンビニ砦の戦い(仮題)

それから僕達は何度も隠れて行為をした。


コンビニ内に派閥のような物が出来始めていた。


樋口さんは、いつもこと美ちゃんと何やら楽しげに話している。


山本さんと渡辺さんは二人で居る事が多かったが皆の所を回っていた。



それでも、どちらかと言えば樋口さんやこと美ちゃんと楽しそうにしてるように見えた。



一方の僕達は井上ちゃんと三川君で強固に固まっていた。


三川君と話しても井上ちゃんと話しても楽しくはなかったが、あちらに行くよりましだった。



それと井上ちゃんから離れるとさせて貰えなくなるのではと思って一緒に居るのも僕にはあった。



こういう状況では捌け口がないと堪らなかったからだ。



樋口派と井上派に別れたような雰囲気が全体を覆っているような気がしたが、樋口さん達はそれを特に意識してないように思えた。



その意識してない感じが、僕や井上ちゃんを苛立たせた。

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