コンビニ砦の戦い(仮題)
逃亡者?

その若い男が現れたのは渡辺さんが亡くなって三日目の事だった。



夕方に見張りをしていた僕と井上ちゃんは近くで人の声を聞いたような気がして顔を見合わせた。



日が暮れて来ていて少しだけ涼しかったが、一気に僕達の間に緊張が走った。



また襲撃かと思い僕はこん棒を握りしめた。


もう一度声が聞こえた為に僕は、中の人間に知らせるようにと井上ちゃんに目で合図した。


井上ちゃんは音を立てないようにそっと走りコンビニの中に入る。



僕は何処から声がするのか分からず懐中電灯をあちこち照らしたが、声の出所を発見出来なかった。


山本さんと井上ちゃんが、こちらに来るのが見えた。



前の道路から顔が覗いて僕は腰を抜かしそうになった。



前の道路も攻撃で崩れていた為にその下から何かが現れるとは、予想外だったからだ。


それは、頭を出すと手を使ってゆっくり道路の崩れてない所に上がって来た。



声を微かにあげたが何を言っているのか分からなかった。


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