コンビニ砦の戦い(仮題)

荷物を皆で上手く協力して運んだ。


倒れていた敵を見たが変わらず倒れたままだが息はしているようだった。


何度か話し掛けたが、全く反応がない。


山本さんも他のメンバーもどうして良いのか分からずそのままにしておく事にした。



肝心の今宮君は戻ると寝てしまい起きない為にそっとしておいた。


今宮君の寝顔を見てるととてもあんなに凄い事をした人間には見えなく綺麗な顔をしたまだ少年のようだった。



食料品や雑貨等を補給して少しほっとしたが、この後の補給は何時になるか分からないし永遠に来ないのかも知れないと思うと不安になった。



山本さんは川に魚が居ると分かってから釣竿を木で作り糸と針も自分の車から持ってきて川に行くようになっていた。



一日居てもせいぜい五六匹の川魚しか釣れなかったが、それを外で焼いて塩だけで味付けして皆で分けあうと旨かった。


カップラーメンやコンビニに有る物とは違う美味しさがそこにはあった。


人間はこういう物をたまに食べないと駄目だなと思う。

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