1年恋愛

心配

「は~疲れた~・・・」
「蜜柑、張り切ってたもんね!お疲れ!」
「ありがと!マリアも今日ドラム凄かった~♪」
「本当っ?!嬉しい!蜜柑はさ・・・大丈夫?」
「本当だよっ♪え?何が?全然問題ないよ~」
「そっか・・・?良かった!」

何で大丈夫なんて聞くんだろう・・・?

こうして少しマリアに違和感を覚えながらも楽しく話しながら私たちは校舎に向かう。
すると昇降口に仁王立ちする詠美の姿が見えた。

「うへぇ・・・なんであそこにいんの?」
「ねぇ・・・こっち見てるよね。あたしあんな事言われたからもう嫌。」
「私もあんな事されたからもう見たくもないよ・・・」
「と・・・とにかく素通りしよう?」
「・・・うん。」

私たちは詠美の横を無視して通ろうとした。
すると・・・

「ねぇ~マリアちゃん?この前はごめんねぇ?本当は大事なクラスメイトでぇ、仲間だって思ってるからぁ・・・良かったら友達になってくれるかなぁ?」

急に声をかけられた。
それも以前とはまったく違う態度・・・。

「え・・・・」

マリア・・・困ってるけど・・・内心嬉しそう。
仲間って言ってもらえて嬉しいんだろうな。

「あとぉ、白雪姫ちゃんはぁ・・・「その呼び方やめて。」」

私はそんな名前じゃないもの・・・。
ちゃんとお母さんがつけてくれた名前がある・・・。

「はぁ?」
「その呼び方やめてって言ってるの。私は神崎 蜜柑。ちゃんと名前があるの!白雪姫なんかじゃないんだからっっっ!!!!」
「何むきになってんのぉ?まあいいやぁ。マリアちゃん、どぉ?」
「え・・・その・・・・えっとね。とっても嬉しいんだけど・・・」
「ほんとぉ?じゃ、お友達になろぉよぉ?」
「でも・・・蜜柑・・・大丈夫?」

マリアが私に問う。
何が大丈夫なの?マリアが決める事じゃん・・・。


「いいんじゃない?友達になりなよ。」

精一杯の笑顔でそう言った。
マリアは・・・

「うんっ!!!!!!」

満面の笑みでそう言った。

「じゃあ私先に部屋に行って布団敷いておくね!」
「あぁ、あとぉ、神崎さぁん?」

詠美・・・・

「何?」
「私神崎さんとわぁ、友達になれませぇん♪ごめんねぇ?」
「別にいいよ。謝るほどの事じゃないでしょ。それじゃ。」
「蜜柑!ありがとう!大丈夫・・・・?」
「何が?大丈夫だよ・・・じゃあまた後でね。」

心配・・・されてるの?
私・・・。

どうして・・・。
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