1年恋愛
「ゆ・・・・優太。遅れてごめん!」

「あはは、大丈夫だよ。で、話って?」

「その・・・私最近一目惚れって奴をしたの。だから・・・話聞いて欲しくて。」

「いいよ。相手は?」

「優太。」

「ちっが~うっ!相談相手の名前じゃなくて、一目惚れした相手の名前だよっ!」

「優太。」

「え・・・」

「私が好きなのは、優太。一目惚れの相手も、優太なの。」

「まじで・・・言ってる?」

「本気・・・・。」

「本当の・・・・本当に?」

「本当の、本当・・・。優太のこと・・・そんなに知らないけどっ。一目惚れなんて馬鹿かもしんないけどっっっ!」

勝手に溢れ出てくる涙。
だけど・・・今伝えなきゃいけないって、そう思うの。

「優太の事が・・・好きで好きでたまらないのっっ・・!!うぅ…っく」

「本当・・・ごめん。」

「え・・・?」

「怒られても仕方ないと思う・・・けど・・・」

そっか、振られるんだ。
だけど覚悟はしてきた。大丈夫。

私は思い切り目をつむった。
これ以上涙があふれないように、目に蓋をしたの。







―――グイッ

ギュッ・・・


「好きだよ。」









耳元でそう囁かれて・・・目をあけるとそこには・・・


あの笑顔で笑う彼の姿があった。





「大好きだよ。」
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