おじいちゃんなんて大ッ嫌い!!!
ワシは渚桜の聞いたことがないくらい

低い声に驚いてピタッと動きを止めた

「おじいちゃんなんて大ッ嫌い!!!」

「なぎさ…」

ワシはゆっくりと起き上がった

「おじいちゃんなんて大ッ嫌い!!!」

に、二度も言われた!!!

「な、渚桜…?」

はじめてそう言われて頭の中が真っ白に

なった………

そして今に至るという

ショックが大きくてあんまり記憶がない

それかアルツハイマーだろうか

歳とると本当、困るのぉ

ワシはゆっくりと立ち上がって

自室に戻り仏壇の前に座った

三個の写真立ての中にはそれぞれ

ワシの妻、娘、娘の夫の顔が写っていた

「……………すまん」

ワシは呟いた

ワシの心の中とは逆に写真の中の三人は

微笑んでいた…___________。
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