エージェント Ⅱ





「あーーやばい。美園ちゃんって最高やな」

「星矢さんっ!」

「やけどな美園ちゃん、この世界は欲しいだけじゃ、やっていけないんや」

「それは…分かってます…」




「居場所が欲しいんなら、その対価は何くれるん?」

「………」

「美園ちゃん、爪が甘いなぁ」

「………」




なぜか元気になってしまった星矢さん。




そして、話の論点がかなりズレてしまってる。




「ほな、戻ろうか」

「星矢さん、まだお話がっ…」

「早よ戻らんと、ユウキチの帰る時間になってしまうんやで」

「………」


それを言われたら、何も言えないじゃない。




< 162 / 178 >

この作品をシェア

pagetop