楓先輩大好きです!!!!!!

 楓先輩は私が来たことに気づいていないらしく、全く動く気配がない。


 私はそっと楓先輩に近づき、先輩の後ろまできたところで後ろから先輩に抱きついた。


 先輩はいきなり抱きしめられたことに驚きビクッとしたが


 「…みずき。」


 と、切なそうに呟いた。


 「………圭太と付き合うって本当?…」


 先輩はこちらを向かず、ただ切なそうに聞いてくる。


 私は胸が締め付けられるような感覚に襲われた。


 「…………です。」


 「………うん?」


 私の言葉が聞こえなかったらしく、先輩は首を傾げる。


 私は想いを伝える。


 決心した。


 「…私は楓先輩が好きです。ずっと好きでした。だから…圭…きゃっ!」


 私が言い終わる前に先輩が私を抱きしめた。


 楓先輩の香りが私を包む。


 「…………………き。」


 「え?き、きこえません!」


 「………俺もみずきが好き。俺と付き合って。」


 え………


 今なんて……

 
 「先輩?」


 私は先輩を見上げた。

 
 そこには、顔を真っ赤にして私から視線を逸らす先輩がいた。


 「………もう言わない。」


 拗ねちゃった。


 でも……先輩が私を好きだなんて……


 嬉しくて涙がでそう。


 「……何で泣いてんの?」


 「え、あっ、あ、こ、これは!」


 本当に涙がでてきた。


 ちょっと恥ずかしい。


 「………やなの?俺と付き合うの。」


 そんなわけない。


 「…そんなわけないです。先輩と付き合いたいで………んっ!?」


 私と先輩の唇が重なった。


 「…え、せ、先輩…んん!」


 先輩は私が話そうとすると唇を重ねる。


 その日の授業には出ず、屋上で……


 楓先輩とキスしました。




           END


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