【完】 Squall  ~いくつもの恋をして~



「げっ」


みやちの悲鳴は久しぶりに見る英語の書類。


休み明けにはお互い零れ出すのが定番だった。


「1週間で、ゲッってなるんだぜ。あさりはやっぱり大変だったよな。」


「みやち、私はもう日本語を見ても落ち着いたもんだ」


「やっぱすげーよ。あさりはすげーよ」


それは、この休暇の間の過ごし方が違う。


私は家族と日本語で話し、家にあった日本語の本を読んだ。


日本語から離れていなかったからだ。


ボストンで友だちと遊びまくっていたら


やっぱり同じような溜息が零れていたと思う。


現にそれまでは実家へ行っても英語で話す事が多かったから


休み明けは、めまいがしそうなほどストレスを感じていた。







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