【完】 Squall  ~いくつもの恋をして~



1人ずつ簡単な自己紹介をし指定されたデスクへと着席した。


ここに来てまで隣はみやちだ。


「最期は看取る」


「死に水は俺が」


パソコンの電源を入れながら呟きあった。





第2セクションの人数は20名


第1で長くやってきた先輩たちが15名で


そこに飛び込んできた生贄が5名。



「企画部の条件知ってるか?」


先輩の片山さんが前屈みになりながら小声で聞いてきた。


「いいえ。」


横に首をふると


「活きのいいことだ。知らない事は覚えればいい。だけど体力気力が勝負だからな。体調管理も仕事のうちなの忘れるなよ。」


私とみやちの肩をポンポンと叩いて笑いながら自分のデスクへと戻って行った。



「みやち?活きの良さだけで選ばれた?」


思わず私が吹き出すと


「それもある意味選ばれた人間ってことだな。」


頭をかきながらみやちが呟いた。





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