甘い夜の過ごし方~小悪魔なアイツ~

甘い夜




やっと仕事が終わった。



部署の壁にかけてある時計を確認すると21時は過ぎていた。



城崎くんは、8時頃、企画部の女子たちに誘われ呑みに行ったみたいだ。



きっと今頃は、楽しく飲んでいるはず。




ちょっとだけ、ため息を吐きPCの電源を落とすと会社のエントランスを抜け、マンションへ帰ろうとした。




「いつまで仕事するつもり?」


エントランスを出たところで声が聞こえ足を止め周りを見渡すと城崎くんが柱の横から顔を覗かせていた。



「・・・待ってたの?」



「待ってたって・・・デートする約束だっただろ」



< 102 / 304 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop