甘い夜の過ごし方~小悪魔なアイツ~


「綾を振り向かせるくらいの男になって戻ってくる」


「...その頃お見合いしてるかもね」


「あ~そうかもな?でも、その時は奪いに行く」


「本当、強引」


「そんじゃ~行ってきます」



峻は、私の頭に手を乗せクシャクシャっとしてから耳元で呟いた「綾愛してる」その一言で胸の中が和らいだような気がした。


峻行ってらっしゃい。


私に背を向ける峻に手を振りながら「愛してる」そう呟いた。



最後に待ってるって言えばよかったのかな...でも、それは自己満足。


早く帰って来いよ小悪魔

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