だから、肉まん。〔短編〕



特に、一緒に帰ろうと約束しているわけでもない。



もちろん、高瀬は私のカレシ・・・・・・



なんかではなく、ただのご近所の幼なじみだ。


割と仲のいいほうではあるけど。



まあ、帰る方向は同じだし。


それに同じ吹奏楽部どうしだから帰る時間は一緒になって当たり前といえば当たり前・・・なんだけど。




「うわー、なんか雪、降ってきそうだなー」



「・・・だね。」




今にも落っこちてきそうなほど雲が立ち込めるグレーの空。



本当に、雪が降ってきそうだ。




考えただけで、憂鬱になる。










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