近未来少年少女



お…俺が……ミノルにとって特別な存在…………………………………?


それは一体どうゆう意味だ……?

ミノルは俺の反応を見て、少し切なく微笑んだ


『……ユウキが僕に聞きたかった事は“ここの出口”と“この世界の仕組み”についてでしょ?』

ミノルは話しを最初に戻すかのように切り替えた

だけど俺は正直、そんな事より………


ミノルにとって俺が“特別な人間”と言ったその言葉の意味の方が気になって仕方がなかった


そんな俺の気持ちを無視して、ミノルは話し続ける

『出口は確かに存在するよ。でも今は教える事は出来ない』

『…………』


『それと、この世界の仕組みに気付いたみたいだけど………君はそれ以前の問題じゃない?』


…………?

それ以前の問題?


『とにかくこの世界に居ると記憶がなくなっていく事は仕方ないと思ってよ。
“郷に入っては郷に従う”って言葉あるでしょ?』


この世界に居ると記憶がなくなる

でも俺はそれ以前の問題?
わ、訳わかんねーよ…………



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