近未来少年少女


俺はプレハブを出て、自分の家に向かった

…………………
リーダーの言ってる事は分かる


ここは夢の国と言われる世界だけど、体が不死身になった訳じゃない


遊んでいれば楽しいけど、疲れは溜まる


“早く寝ろ”と言う人も居なければ、

“次の日学校”という心配もない

だから寝なくても誰にも文句は言われないけど、体が重い

焦って色々やればやる程、謎が多くなって頭が痛い


全然眠くないけど…寝なくちゃ……


ここで体を壊す訳にはいかないし、でも本当に昨日から色々ありすぎ……


こうゆう時に限って、立て続けに何かあったりするんだよな………………


『おはよう♪ユウキ君!』

ほらね、予感は的中した

後ろから急に肩を叩かれ、俺はゆっくりと振り返った

『カシワギ………』

もうため息しか出てこない
よりによってこんな奴に会ってしまった

もう勘弁して……………………


俺が青い顔をしていると、
『なになに?♪随分疲れきってるじゃねーの』

カシワギはニヤニヤしながら俺に絡んでくる

…………うぜー…


俺の疲れはピークに達していた

『なにがあったのユウキ君?俺が話し聞いてやるよ』
『…………』

『ねぇねぇ♪』



『うるせーよ』


俺はカシワギを睨んだ



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