近未来少年少女


『あいつが…ダイキが俺の事を何て言ってるか知らねーけど、“お前”自身は俺の事を知らない』

『…………』


…そうだけどだからって……

カシワギはさらに続けた

『お前がダイキの仲間になったのは最初に会って親切にしてもらった。
ただそれだけ』

『………』


違うと言えない………
確かにきっかけはそうかもしれないけど俺は…
…………

『俺とあいつの差なんて大差ねぇだろ?』


『…………』


『お前がすんなり仲間になってくれるとは思ってねーけど、速攻断られる理由もないぜ?』


俺は…………

『俺は……リーダーを信用してるし、…それに……』

するとカシワギの目付きが変わった

『それに同じ目的があるから?ここを出ようっていう目的が?』



カシワギはテーブルから足を下ろし、体をまえのめりにした

『俺さっき言ったよな?
あいつと一緒にチマチマ情報集めて、頭使って考えて出口を探す?
それじゃ一生かかってもここから出れねーぜ』



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