近未来少年少女



“メグミ”

どこに居るのか分からないけど、その人に会わなきゃいけないような気がした


………とその時、コンコンッと家のドアをノックする音が聞こえた

………?

誰だ?こんな時間に…

時間は深夜1時に近かった

またカシワギだったりして……と嫌な事が頭を過った
俺は恐る恐る玄関に近付きドアを開けた

ガチャッ…………

ゆっくりと隙間から確認すると、そこにはリーダーが立っていた


『悪い、寝てたのか?』

リーダーは申し訳なさそうな顔をしていた


『え、い、いや…』

……俺はリーダーの顔をまともに見れなかった


『あれから寝れたみたいだな。顔色が良くなってる』

リーダーはあれから俺が家に帰って今まで寝ていたと思っていた

確かに寝てたけどそれからカシワギの縄張りに行った、なんて………い、言えない

『日が暮れたらプレハブに来ると思ってたら来なかったから心配になって来たんだよ』


リーダーの優しさが俺にとっては苦しかった

『…ご…ごめん』


……俺はリーダーへの罪悪感でいっぱいになっていた

『いや、俺の方こそ…
お前の立場になったら居ても立ってもいれないよな。それなのに後で話そうなんて言ってごめんな』


……リーダー…

………………



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