近未来少年少女


『だ、誰か居ますか………?』

小さい声で聞いてみるが、返答はない

俺はもう一度声を張ってみた

『誰か居ますかー?』

……………………………
シーン………………


やっぱり誰も居ないみたいだ

は、入ってもいいのかな…

俺は暫く考えて『お、お邪魔します…』と一様言って中に入ってみた
…………

中は朝なのに薄暗くて、湿っぽい匂い

下はコンクリートの床で
冷たい感じがした

狭い店内を俺はゆっくり進んで行く

奥に見えるテレビとコタツ、その部屋が気になってそこに向かって一歩一歩近付いた

部屋を覗くと、やっぱり誰も居ない

外から見たまんまで、置いてあるのはテレビとコタツだけ

とゆーかそれしか置けない程狭い

………………
……

なぜか俺はその空間が懐かしく思えて少し立ち尽くしてしまった

………なんだろ
この気持ち…………

ここはやっぱり俺に関係がある場所なのかな…………



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