近未来少年少女



その後、カオリに何回か電話をしたけどやっぱり出なかった

どうしたんだろうな……


フクの話しを聞いたせいか、カオリの事が気がかりになっていた

……………………
……………


6限目の授業も終わり、帰りの支度中

『ごめん!今日先帰ってて!』

フクが手を合わせて謝ってきた

『おー分かった』

俺はカバンを持ち、教室を出た

そう言えば別にフクと帰らなくてもいいんだよな

約束してる訳じゃないし

でもなんか一緒に帰るのが習慣になってるしな


そんな事を思いながらトボトボと歩いていた

すると、

『こんにちは』


後ろから声が聞こえた


………?

振り向くとそこには一人の少年が立っていた





思えばこの出会いが
全ての始まりだったんだー…



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