近未来少年少女
あっちの世界とこっちの世界では時間が反転してるせいか､俺の感覚は少しズレていた
確かあっちはもう夕方に近かった､と言う事は……
携帯を取り出して時間を確認した
“5：10”
ご､5時！?
そう…まだ朝方だった
道理で人があんまり居ないと思ったよ……でも待てよ
時間だけじゃなくてあっちの世界には日にちや曜日の感覚がない
………今日は何月何日だ?
つーか……俺はどのくらいの間､向こうの世界に居たんだっけ…?
えーと…えーと……
………………
………
ｸﾞﾁｬ
その時､足で何かを踏んだ音がした
……ん?なんだ?
足元を見ると踏んでいたのは新聞､俺はすぐにそれを手に取った
新聞を見れば日付や情報がすぐに分かるからだ
ｸﾞﾁｸﾞﾁｬになった新聞を手で広げ､日付を確認した………………
！！！！！！！！！！
《2011年5月30日》
に､に､2011年！！?
ちょ､ちょっと待って！
今…ってか俺がここに居た時は確か2010年､しかも高校二年の夏前だったはず
とゆー事は……あれから一年近く時間が過ぎてるって事か?
いやいや､ありえないでしょ…
リーダーやカシワギ､そしてメグ達は一年以上向こうの世界で生活してるけど……俺は明らかに一年も居ないし
え……ど､どーゆー事?
新聞の日付から目線をずらし､次のページをめくった
すると……そこには目を疑う衝撃的な言葉が載っていた
