近未来少年少女


……………………
…………

家へと向かう帰り道、思ったより外は暗くなっていた

それに……突然家を飛び出してお母さん驚いただろうな

帰ったらちゃんと説明しなきゃ…

…………………
ポツンー…


ポツン…ポツンー……


…………え?

暗くなった空を見上げた

顔にポツポツと当たる冷たい雫

う……そ…あ、雨…………??

もちろん傘なんか持ってる訳もなく………

やばい……………ッ


俺は急いで走り出した

コンクリートを打つ雨の音がだんだんと大きくなっていく

パシャッビチャッ…と俺が走る度に、靴に雨が跳ねる


……ったく急に降るなよな、ってか今日1日走ってばっかだし

俺はブツブツと文句を言いながら、家に向かって暗闇の中を走っていた


ポツン……ポツン……
……ポツンー……ポツン…


雨は弱まるどころか強まるばかり


……ポツンー…ポツン…ポツン……ポツン………………



ポツン……
……ポツン……
ポツン…………………



ハァ…ハァ…………………


俺はやっとウツギ町からウノ町に入った、その瞬間ー………
…………

プププ―――――…!!!!!!!!!!!!!!!


大きなクラクションと同時に俺の視界に眩い光が射し込んだ


その後、ドンッッ!!!!!!!と体に大きな衝撃が走った

なにが起きたのか分からない、
ただ分かるのは……


今も雨に濡れて冷たい事


顔に当たる雨が痛い……


痛い………痛い……………痛い


体が冷たい

コンクリートが冷たい




< 501 / 599 >

この作品をシェア

pagetop