猫被り王子は私の彼氏!!♡








「あれ?保健室に行くんじゃ

なかったの?」







優に連れてこられたのは屋上。






「俺、保健室の匂いが嫌いだから

あんな所行かねーよ。」








なんだサボリたかっただけか‥






優は屋上の扉を閉め寄りかかるように

座ったと思うとスマホを取り出し

いじり始めた。








私はそれを横目で見ながら寝転ぶ。







「汚れるから座れよ」







優はスマホに目をやりながらも

私を気遣ってくれた。







「優も転んでみなよっ気持ちいいよ」







私はその気遣いをスルーし逆に優を誘う。








優は少し嫌な顔をしながらも

私の隣に背を向けて転んだ。










優の背中は広くて強くて好きだけど

やっぱり優の顔を見たい。








「ね、優。こっちむいてよ」







私は優の背中に話しかけるけど

優は無視。








‥いいもん。こっちから近づいてやる








ぎゅっ。








私は優を後ろから転んだまま抱きしめた







優は少しビクリとしたけど

何の反応も無し。







くそ。こうなったら。







私はもっと強く抱きしめて

背中に顔を埋めながら









「優、大好きだよ。」







ってつぶやいた。








ダンッ!!







優がいきなり私の上に覆い被さってくる。










「な、何!?」







反応はしてほしかったけど

こんなまでしてくるとは思わなかった。








「お前、襲われてーの?」






優は私を見下ろしたまま、つぶやく。









「え!?やだ。無理無理!!!」







実はこう見えて私達一度も

そうゆうことしたことありません!!








優は少しの間、戸惑っている私を

見つめると上から抱き締めてきた。









「そうゆう行動やめろよ。

我慢出来なくなったらお前どうなるか

わかってんだろ?」








うんうんと私は頷く。






「俺だって男なんだからな。」








そう言いながら優は私を抱きしめながら

転がり寝息をたてはじめた。
 





私も優の胸に顔を埋めて目を閉じた。







< 14 / 61 >

この作品をシェア

pagetop