猫被り王子は私の彼氏!!♡







「お前、何してたんだよ!?

もー、お前がいないせいで無駄な

体力使わなきゃなんなかっただろうが」







優は近づいてきた女の子達にいつもの王子

キャラで対応してたみたいだから

凄く疲れた顔をしてた。





「ごめん。莉華ちゃんと話してたの。

告白されたんだ。」





「ふーん。それで何て返事した?」





優は壁にもたれて腕を空に持っていき

んーって言いながら伸びをした。




私はそれを見ながら言う。





「もちろん、ごめんなさいって

返事したよ。でも正直嬉しかった。

たとえ相手が女の子だったとしても

私のこと好きって言ってくれて。」
 




誰かにちゃんと好きってあんまり

いってもらった事ないから。






「お前ばか?お前には彼氏がいるのに

ちゃんと好きって言われて喜んでるとか。

相手が女だろうと俺はお前を誰かに

渡す気ねーからな。」







「そーゆうこと言ってるんじゃないわよ。

好きっていう言葉を言われたのが

嬉しかっただけ。優は私に言ってくれない

でしょ?そゆこと。」






優は言わない。まあ優の性格上、

似合わないし別に私のことちゃんと好きか

不安にもならない。





でも、



好きって誰かに言われるのって

こんなに嬉しい事なんだね。





 

優は少し困った表情をしながら俯いて

頭をかいた。








そしてー…













「好きだよ。」














え。


えええええええ。







「え、ちょ、急すぎだよ!ばか!」







あ、あの優が私に…


 





「は!?なんだよその反応!!

俺様がこの疲れた中、お前が聞きたい

って言うから言ったのに!」






「ごめんって!でもさ、やっぱ照れ…」










莉華ちゃんに言われた時よりも

心臓が高まって顔が熱くなる。






「舞はどうなんだよ。俺のこと

好き?嫌い?」








そんなの当たり前じゃん







「好きに決まってるじゃない!」








なんだか告白されたみたいに

どきどきして、




    告白したみたいに

どきどきする。




  
「知ってるよ、ばーか」  





「あんたねえ…!」







そう言いながらも優の体に

体重をかけた。










ずっと好きだよ。  

なにがあっても。








「太った?」
  




「は!!??!」

 





やっぱ今までの大撤回!!



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