太陽が泣いた昼下がり【完】
午後9時の激白





ーーーーーーーー




「失恋には新しい恋だー!」




今、私はすべてを知っている親友の咲季に連れられ、合コンに行く途中だ。



「相手の男の人は、祐介のイチオシを選んで連れてきてくれるらしいから、安心してイケメンに専念しなさいっ!」



祐介とは、今日の幹事で咲季とはイトコらしい。




「あ、もうみんな来てるよ、ほらあそこ....」





咲季に言われた方向を見る。





そこには、いるはずのない人がいて....





「タイチ....」




なんで?彼女、できたんじゃないの?




¨幼なじみ¨なんて都合の良いポジョンなんか、苦しいだけだ。



「タイチ........って、あ!!藤崎!」



咲季も、タイチの存在にきづいたようだ。


「祐介....後でシメる....」



祐介さん、今すぐ逃て....


咲季からは、殺気が漂っている。




「よーこ、帰る?」



「だめだよ、そんな...、ほかの女の子も集まってくれたんだし、このままがんばるよ」




どうやらタイチもこちらに気付いたらしく、気まずそうな顔をしてる。



< 9 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop