狼王子!?彼氏はタイヘン!!






そういった瞬間、アタシは壁へと押し付けられた…。




「ッッ…何するの…?」



痛い……。



「それ以上言ったら…ただじゃおかないから……。」




なに…コイツ……?
やっぱり…とんでもない性格だったのかな…?




「や…やめて……。」




「やだ……オレはあんな奴より美紀チャンの事を愛してるんだ…」



や…やだ………。
それに………。



「あんな奴じゃない………。」




「なんて…?」




「あんな奴なんかじゃない!!」



そういって、睨んだ瞬間、高木クンの顔が歪んで、そして何かニオイのついたハンカチをアタシの口と鼻に押さえつけてきた…!




「きゃっ……!んん…!」



これって……前に涼哉にもかがされたニオイに似てる……。




ジタバタとカラダ全体で抵抗するけど、当たり前のように男の子の力に勝てるわけがない…。




徐々にかすんでいく意識と共に手足の力が抜けていく…。



やだ……!!
俊也あぁ……!




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