僕の天使
最初の事件
1978年12月11日僕はこの世に生を受けた。
山の中の一軒家、三人兄弟の真ん中で一人娘。
でも小さい頃、僕は自分も男の子だって思ってた…と言うより男の子になりたかった。
女の子と言うだけで家の手伝いや行儀…嫌で仕方なかったっけ。
田舎の貧乏暮らし、洋服はいつもお下がり…両親は共働きで遊びに連れて行って貰った記憶も遊んで貰った記憶も無く近所で悪戯ばかりしていつも祖母に竹刀持って追っかけられてた。
小学校入って体弱いのと貧乏で洋服やノートまともに買って貰えず虐められてた…
小さな分校みたいな小学校、全校生徒120人弱。
最後には全校生徒から無視だったっけ…それでも親には言いづらくて我慢して学校行ってたんだ。

でも小3のあの日…
近所はみんな顔見知りで鍵かけるとか知らない環境で育った。
疑いすらしなかった…

「ゆいちゃん、みかんちぎりに行くけん手伝って欲しいんやけど…おやつもやるけん」

うちのすぐ家の前のおじちゃん。
いつもお菓子貰ったし遊んで貰ったりしてたからいつもと同じようについてった…

みかん畑について、いきなり上に乗られ下着を脱がされ訳もわからず泣きわめいたけど気づいた時には血だらけだった…
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